12月7日(水)

雪のものがたり


昨年、当クリスマスミュージアムの新コンテンツとしてオープンした文藝館。今年は新作展示の首尾が整わず更新していませんが、ここにオープン以来展示中のアイーマさま作「主よ、人の望みの喜びを」はお読みいただけましたでしょうか。最後のページに私が書かせていただいたあとがきにありますように、この作品が生まれるベースとなり、またアイーマさまと私の出会いのきっかけでもあったのは、現在は声楽家としてご活躍中の池田理代子氏の「オルフェウスの窓」という少女漫画でした。スタートしたのはもう30年も前。四部作の長い連載の間には、少女漫画というジャンルではとても括りきれないような、壮大なスケールとドラマチックな展開を楽しませてくれたものです。

物語は20世紀初頭のドイツに始まり、ウィーン、そして革命下のロシアへと展開していきますが、主人公ユリウスの関わるドイツ編、ロシア編では「雪」がとても意味深い場面設定として登場します。どちらかといえば彼女の罪の象徴のように描かれることが多かったのですが、私は第一部のロマンチックな初雪のシーンがとても好きでした。隠し通さねばならない初めての恋、上気する頬を鎮めてくれと初雪の舞いはじめた空を仰ぐ…。何しろ私も連載当時はその主人公と同じ年頃。彼女の早鐘のような胸の鼓動がそのまま自分の体験のようにリアルに感じられたものでした。
今ではもう娘がその年代になったというのに、私は雪の季節が訪れると、またこの物語を読み返したくなるのです。

今年は関東地方でもすでに初雪を記録し、本日は二十四節気の「大雪」。
いよいよ寒さも本格的な季節に入りました。


本日のご提供画像

雪の降る夜のアニメーション。黒背景のみのご利用でどうぞ。

 


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黒い背景用






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